原理

超音波の発生と受信

水晶、チタン酸バリウムなどの圧電材料に電圧を加えると、振動子は伸縮し超音波振動が発生する。逆に振動子に機械的振動が加わると、電極間に高周波電圧が発生する。

パルス反射法

パルス反射法は試験体の表面から超音波を内部に伝搬させ、きずから反射された超音波(エコー)を検出する方法である。

特徴

  • 溶接部、鍛造品などの内部きずの検出に適用される。
  • 超音波の進行方向に垂直な面状きずが検出しやすい一方、球状きずの検出は不得意である。
  • 粗粒材(オーステナイト系網、鋳造品)および、鉛は適用困難である。

探傷方法

垂直探傷法

垂直探傷法は、試験体の表面から垂直に超音波を伝搬させる方法である。

斜角探傷法

斜角探傷法は、試験体の表面に対して斜めに超音波を伝搬させる方法である。探傷方法には、直射法と一回反射法がある。

きずの位置測定

  • 傷の深さ (直射法)d=WFcos θ (一回反射法)d=2T-WFcos θ
  • 探触子きず距離 YF=WFsin θ